2008年05月19日

経費削減に秘訣はあるか?

文責:西崎嗣治(取締役)

最近関わりが少なくなりましたが、入社以来長年携わってきました情報システムに関する業務経験について、少し触れてみたいと思います。情報システムに携わる者が抱える役割には様々なものがありますが、経営から固定費として見られる場合、如何に経費を抑えるかが焦点になります。

では、どうしたら経費削減が可能なのでしょうか?

10年以上前までは自社で全てを賄う事が当り前の文化がありましたが、最近では経営資源として抱え込む事が非効率であるという文化がかなり浸透してきている様に感じます。そこで、サービス・ソフトウエアを外部から購入・利用する際の考え方を少し整理してみます。

例えばソフトウエアを購入する場合、保守契約がついて回ります。これが曲者です。ソフトウエアとしての成熟度・安定性が高くバージョンアップへの期待が必要ない場合、保守契約が不要な場合が多い様に感じます。

一方、システム開発にばかり頭が行き、バージョンアップやシステム基盤を維持するシステム運用体制、業務の運用体制、予算を考えず失敗するケースもあります。

又、システム運用のアウトソーシング等においては一式の契約となっており、一体その中で何をサポートしてくれるのかわからないといった悩みはないでしょうか。

上記はほんの一例ですが、それらの問題を解決する為に必要な切り口をあげてみます。

@調達条件(自社の本業としてのサービス、それを支える業務にとっての必要性・重要性)
 一式ではなく価値を判断すべき単位に細分化し、必要以上に要求レベルを上げオーバースペックにならない様、不可欠な条件を明確にして比較・判断できているか


A調達形態(条件に見合った自社開発・購入・利用の選択)
 サービス・ソフトウエアの発展が期待できるか、期待すべきか
 自社の強みとして限られた経営資源を投入すべきか、自社能力が追いつけるか


B調達価格(条件に見合った市場価格比較)
 利用可能なベンダ情報を入手できているか

結局、経費削減とは「必要不可欠なものを、企業として維持可能な形態で、最低の価格で調達する」事に尽きると考えます。
ハード・ソフト、業者の選定において、規模に応じて相見積を出す等の工夫は当然のこととして、その前に『細分化(交渉単位に分解)』、『見える化(交渉単位の情報蓄積)』を行い、『価値分析を行える力(サービスレベルを定義する力)』を養う事が最も重要ではないかと考えます。 

 尚、4月14日〜15日の当社ブログで「SaaSのメリット」「SaaSのデメリット」について書いています。購買システムにおける判断基準については、是非そちらをご参考になって下さい。