文責:免出直孝(マーケティンググループ)
※今回は長いので2回に分けて掲載させていただきます。
SaaSの導入メリットとして一番大きなものは何か と聞かれると、「システムを持たなくて良い」の一言につきると思います。
ただ、一度でもシステムを”持った(管理した)”ことのある方であれば「ウンウン」と比較的すぐ頷いていただけるのですが、経験されたことのない方には「???」となることが多いようです。
私は現在「べんりねっと」のシステム管理責任者をしておりますが、私自身実際に管理責任者となるまではその大変さがよく理解できてませんでした。
目に見える「モノ」と違って、目に見えないシステム(「コト」)を持つというのは以外と大変なことです。
システムを動かすためには一般的に分かりやすいものとしては下記があげられます。
・ハードウェアとしてサーバ
・ソフトウェアとしてアプリケーション
これは誰でも理解いただけると思います。
ただ、安心できるサービスを提供しようとすると、忘れられがちな事項としては下記があげられます。
・施設
自家発電機を備えた耐震設計の建物
入退室管理のされたサーバルームと、サーバラックの鍵管理
バックアップの運用
安定したシステム運用のための冗長性(機器の2重化など)管理
・人材
システム運用が可能な人材
人材の冗長化(担当の複線化)
・システム
利用者の声を反映したバージョンアップ
システム安定運用のための監視体制
最新のセキュリティ動向を反映したセキュリティ対策
・カネ
保守料(一般に購買価格の15%〜20%ほど)
上述の施設を維持するための管理費
上述の人材を確保、維持するための人件費
上記以外にも「システムを持つ」ことで発生する原価償却などの管理や、約5年周期で必要なハードのサポート切れ対応や、アプリケーションのバージョンアップ対応など、お客様の負担となる事項がかなりございます。
ここまで書いただけでもハード、ソフトに付随する目に見えにくいコストの方が実は負担が大きそうだことに気付いていただけるのではないかと思います。
ただ、ここまで書くとSaaSというのは良いこと尽くめのように見えると思います。
当然そんな良いこと尽くめであれば現時点でかなり普及しているはずであり、現在そこまで普及しきっていないことには理由があるはずです。
これからは自社でシステムを「持つ」ことと、「持たない」ことのメリット、デメリットを正しく理解いただき、納得の上で選択いただくことが重要になってくると思っております。
その選択のための材料は明日ご説明させていただきたいと思います。
