2007年05月31日

一念発起してみませんか?

文責:田井英次(営業グループ)

ここ最近、マーケティング系の会社さんとお話する機会が増えました。

その場では自社の製品やソリューションについて、集客、フォロー、商談、アカウントなど、営業プロセスの切り口から、端的に言うと「どのようにすれば売上が上がるか」という話題が中心です。

プロセスの一番最初に来るのが集客ですが、これがまた本当に難しいですね。

というのも、弊社のソリューションを導入頂くお客様毎に、最初の接点がバラバラなのです。

本社購買部門、工場の購買部門、総務部門、システム部門、経営企画部門、経理部門、調達や庶務を請け負う子会社・・・と、かなり幅広い対象となってしまいます。

BtoBの世界なので当然かもしれませんが、それにしてもお客様毎に起点となる部門が違うので、アプローチが難しいのが悩みです。

一般論や経験的には、全社の意思決定がやり易い経営企画部門やシステム部門が旗振りとなると、全社的な改革が進みやすい事は確かでしょう。

しかし・・・「購買改革」と銘打つ以上、やはり購買部門や資材部門が発起人となりムーブメントを起こしてもらいたいと思うのです!!
弊社のソリューションは数千万円、数億円、数十億円といった大げさなものではないので、行動はいたってシンプルです。

@自部門の部長や役員の協力を得る
A関係しそうな他部門のキーマンを集める
B賛同を得る

・・・難しいでしょうか。簡単でしょうか。

現状に課題があり、改善後の効果が明確であり、やらないよりはやった方が良い領域。

皆さんの会社ではアクションがありますか?

2007年05月24日

購買が熱い

文責:山川孝徳(営業グループ)

このところ真夏のような暑い天候が続いています。週末の海岸はBBQで大賑わいです。5月は意外に紫外線が強く、年間では7月8月6月5月の順だそうです。

さて本日は、暑い天候の話ではなく、「購買が熱い」というお話です。

日本版SOX法の適応を来年に控え、これまであまり光が当たっていなかった購買分野がにわかに注目を集めています。
SOX法対応については、その適応範囲を最小限にとどめようとする企業から、そもそも当たり前の統制環境を再度徹底させようとする企業まで、個々の企業によって対応はさまざまです。
しかしながら内部統制のキーワードにもなっている「プロセスの透明化」「結果の見える化」を実施しようとする場合、特に間接材購買の分野では現状調査を行うまでも無く、多くの企業で誰が何をいくらで購買しているのか、なぜそこから購買しているのか、どこから踏み込んだらよいのか「暗黒大陸」のように広大な暗闇を前に立ちすくむ状況になっているのではないでしょうか。
この社内状況を打破するためには、一部門の努力だけでは到底無理で、全社を巻き込んだ能動的な活動が求められます。
しかも日々の購買業務を実施しながら、購入材取引先の調査評価、改善実施、購買戦略立案と俗に言う業務サイクル管理をDoからまわし始める(DCAP)走りながらのスピード感が必要です。
これまで購買業務は、どちらかというと他部門からの依頼による受動的な業務と捉えられていましたが、もっとアクティブで全社に対して明確に存在価値の高い業務として再認識され始めているように感じます。

このような環境にあって、4月の末にこれまでに無いタイプの購買関係の書籍が出版されました。

「製造業の現役バイヤが教える調達力購買力の基礎を身につける本」という非常に長い題がついた書籍です。著者は坂口孝則さんで、日刊工業新聞社から出版されています。

購買関係の書籍は、もともと出版数が少ないのですが、この本はアカデミックな内容ではなく、現役のバイヤである著者自身の経験と幅広い知識に基づいて書かれた、著者いわく世の中で初めての本です。
購買暗黒大陸を切り開こうとされている皆さんには、とても参考になる内容ではないかと思い、紹介させていただきます。

著者が新入社員として購買部門に配属されてから実際に起きた成功失敗事例を題材にしながら、調達購買とは何かどんな知識が必要なのか、購買マンとしての心持(社会人としての常識)などを、読み物としても面白くかつこういうことあるなー自分ならどうするか考えさせられる構成になっています。著者に語りかけられているような「熱さ」を感じます。
つまり非常に現実感がある内容なのです。購買マンの内面的な部分にも触れており、時にはその悩みも打ち明けられ、あるいは叱咤激励されていたりもします。
もちろん購買力を強化するためには時には設計者より以上の製品知識が必要であり、どうしたら知識を身につけることが出来るかなどの実践的内容も豊富です。

この本を読み通してみて、購買業務の奥深さ面白さを感じ取るとともに、より購買業務の価値向上に微力ながら貢献していきたいと改めて決意したところです。

著者の坂口さんは、「購買ネットワーク会」という会を主催されています。購買にかかわり、これからの購買業務の向上に意欲を燃やしている方々が集まる勉強会です。私も参加させていただいたことがございますが、実にさまざまな業種年齢キャリアの方々があるテーマに関して、正解不正解を問うのではなくいろいろな考え方を吸収すべく、熱く議論を戦わす場です。参加条件は、熱く語る意欲を持っている方、といってもよいくらい参加者の皆様は活発です。
坂口さんの言葉をかりれば、これからの購買業務は、最適購買から感動購買を目指せ!となるのでしょうか。

2007年05月18日

ナミュールのカタツムリ

文責:清水 健史(営業グループ)
今回のGW連休にベルギー・オランダ・ルクセンブルグ(世界史で習ったベネルクス3国ですね)へ旅行へ行ってきました。ユーロ高ということで食事も買い物にも予想外にお金がかかりましたが、のんびりとさせて頂いてリフレッシュできました。ベルギーの食事の美味しさやオランダの風景の美しさ、その他色々と感銘を受けましたが、その中でもベルギーでのある出来事が非常に印象的でした。

ベルギー南部のアルデンヌ地方の街であるナミュールへ立ち寄った際の出来事です。午前中の観光を終え、街の中心にある広場で自由時間があったのですが、広場にはカタツムリとそれを指差す男の人とその男の人を見ているもう一人の男の人の銅像がありました。非常にコミカルでユーモラスな空気があり、早速記念写真を撮ろうとしたのですが、すると年配の男性が寄って来て、我々に何やら話しかけてきました。残念ながら、英語など第二外国語を真剣にやってこなかったせいで何を話し掛けてきているのか分かりません。男性は、私達のそんな様子に気付いたのか、「フランス語は話せる?」と柔らかな英語でゆっくりと話しかけてきました。私は何とか「分からない」と伝えました。するとさらに「では、英語は分かるかい?」と話しかけてきたので、「少し、ほんの少しなら。あと、ゆっくりであれば多少分かるかも」と単語を並べて(あとは身振りを交えて)伝えました。そうすると男性は、ゆっくりとまたできるだけ簡単な単語を使って、さらに身振り手振りを交えてその銅像の由来を教えてくれました。

私が理解できた範囲だと、この街に住む人の、カタツムリよりのんびりしていて悠然としているという気質を表しているらしいです。銅像の二人はお互いに「カタツムリと同じくらい早い」「いやカタツムリは早過ぎて、ついていけない」ということを言い合っているとのこと。(違っていたらごめんなさい。どなたかご存知であれば正式な意味を教えて頂ければ幸いです)

その後移動時間が迫っていたので、本当に数分のやり取りになりましたが自分の中で非常に印象的な出来事でした。ともすれば挨拶くらいで終わってしまうのが当たり前なのでしょうが、なぜ話し掛けてきてくれたのでしょうか?

たまたま話しかけてきた叔父さんにとって日本人が珍しかったのかもしれませんが、実はその銅像の前で写真を取ろうとした時に、乳母車を押している若いお母さんがにっこりと笑いかけてきて、「手のポーズが違うわよ。こうよ。」とこれまた身振りと会話で示してきたことがあったり、また同じようなことはその後、廻ったオランダでもありました。

聴くところによると元々、ベルギーやオランダ、ルクセンブルグは偏見や人種差別が比較的少ない国だそうです。詳しい理由は分からないので私の想定でしかないのですが、それぞれの国々が度重なる戦争や侵略によって領土を併合・分割・割譲されてきた歴史を持っているからかもしれないと思いました。昨日まで同じ国だったのに今日は別の国の国民になっているという状況下でも日常生活では別に変わらず毎日話していたからなのかもしれません。

とはいえ、明らかに髪の色も、瞳の色も、肌の色も異なった私達に話し掛けてきてくれたのはどうしてなのでしょうか?

こちらも確かな答えがあるわけではないのですが、私が思うのは彼らに理解しようとすることを面倒に思わないことや自分たちと違う人(人種)を恐れたり排他的になるのではなくお互い理解できるものだと考えることが、“気質”として備わっているのではないでしょうか。また強く感じたのは彼らが私達に話しかけたりコミュニケーションを取ろうとするときに必ず私達の目を見て、問い掛け、ボディランゲージを多用してゆっくり理解を確かめながら次の説明に移っていたことです。それは彼らが私達を見て自分達と異なる人種・民族だからこそコミュニケートする際に余計に意識していたことの表れのように感じました。

無事に旅行から戻ってきて私自身きちんとコミュニケーションを取れているのかと改めて考えてみました。お客様はもちろん、社内の同僚、上司、他パートナー企業の方々へ、相手の立場なりを理解しようと努めているか、その上できちんと伝えられているか、相手が理解できる言葉や単語を上手く使えているか、適切なタイミングで適切な言葉を発しているかなど思いつくまま考えてみるとどれもなかなかできていないなと反省させられました。名前も聴けなかった叔父さんや旅で出会った方々に倣って、せめて同じ日本人間で上手くコミュニケートできるようにしたいと思います。もちろん急に能力やスキルが身に付くわけではないでしょうが、カタツムリのように歩みはのろくても確実に少しづつでも前進していくことを願って。

2007年05月10日

選択肢

文責:中村厚(営業)

ゴールデンウィークの疲れが噴出しておられる方も多いのではないでしょうか?
私は所用で長距離移動が多く、マイカーで5日間計1,500kmも走った為か、休み明けから疲れを残したまま過ごしております。

GWには渋滞がつき物ですが、それでもできるだけ快適に過ごしたい気持ちは誰にもあるかと思います。
最近、私が救われたのは東名高速のサービスエリアにスタバができた事で、マイタンブラーに好物のラテを補充しながら渋滞のストレスを癒しています。
また、夜遅い帰りの高速で渋滞がある時はお風呂のあるサービスエリアで入浴します。
このメリットは、
・のんびり入浴してリフレッシュしているうちに
・深夜に向けて渋滞も短くなり、
・高速を降りる頃にはETCの深夜割引時間帯になり、
・帰宅後に疲れた身体を引き摺って入浴せず直ぐに寝られる
という一石四鳥です。

10数年来、高速道路の利用が多いと自負する私にとって、昼間に行って渋滞に並ぶか、辛くても深夜や早朝に行って渋滞を避けるか、ぐらいしか選択肢が無かった頃を思うとかなり納得できる部分があります。

先のお風呂の例のようにサービスが増えることで高速道路の使い方に選択肢が広まり、ユーザが多様な選択(意思決定)をするようになれば、消費者行動が画一化から多様化へと向い、渋滞もより緩和される可能性が出てくるのではないでしょうか?

高速道路会社の視点から見た場合、渋滞緩和を利用者増につなげられるならば、ユーザに多くの選択肢を提供することは経営上の一つの最適解でもあります。

さて、間接材購買を顧みた時に、個々の企業が購買改善において多くの選択肢(施策)を生み出すには、リソース面で少し難しい現実があるかと思います。
本来ならば、例えば
 ・購買実績をどのように分析や評価をするか
 ・ソーシングにはどのような方法や実例があるか
 ・どのようなワークフローが適正なのか
 ・社内に定着させるにはどうすれば良いのか
などの課題に対して、できるだけ多くの選択肢を洗い出し、それらの中から最適解を導かねばなりません。

しかし、個々の企業がそれぞれに多くの選択肢を用意できなくても「購買改善にはこんな選択肢(事例)が存在する」を簡単に知ることができれば、後は自社の最適解を導く所から始められるのではないでしょうか?

弊社が持つ「選択肢」にご興味ございますか?

2007年05月01日

KY

文責:山野和人(常務)

私のイニシャルである。でも残念ながら今回は私の話ではない。最近の若者のあいだで「空気の読めない人」という意味で使われているらしい。「否定の意味はどこにあるんじゃい!」とオジサンとしては思わず突っ込みたくなるが若者は頓着しないのだろう。反対に空気が読める人をKYRというらしいが、ここまでくると略せば何でもありかと諦めもつく。

そもそも言葉は生きものだから世の中の変化とともに新しい言葉が生まれたり変わっていくのは仕方ないが、私自身は日本語が持っている本来の美しい響きや昔の人が知恵を重ねた言い回しを大切にしたいと思っている。略語は別にして、たしかに職場で空気の読めない人がいると扱いに困る。ましてや殆んどの場合本人が気付いていないだけに尚更やっかいである。

ソリューション営業においてはKYに加えてNYという略語も提案したい。「流れが読めない人」という意味である。プレゼンの場などでせっかく話が進んでいるのに、流れに棹さすような一言を口挟んだり、顧客が何ページか前に戻らざるを得ないような話を付け加える人がいる。こういう人は全体の流れを読めていないのだろうと思う。

言葉が時代の変化とともに変わっていくように、企業も世の中の変化に応じて事業を変えていかなければ生き残れない。事業が変われば当然ながら組織も変えざるを得ない。購買もまた同様である。前回私は購買に絶対的な正解はないと書いたが、企業ごとに購買のやり方やルールが異なって当然であり、それは時代や組織の変化に応じても変わって然るべきであろう。

十年近くこの事業に携わってきて、数多くの企業の購買について見聞きしてきた。間接購買とはいえ、業種業界に拘らず企業の考え方や方針は千差万別である。それぞれの企業では自分達のやり方が当然ながら当たり前という認識をお持ちであるが、我々から見るとなかには首を傾げたくなるようなルールがあったりすることもままある。

企業のニーズを聞き取りながら、それをシステムと運用で最適に実現するのが我々の役割であるが、聞くばかりではなく時には勇気を持って購買のやり方の変える提案をするのも我々の重要な役割だと思っている。一時的には反発を持たれるかもしれないが、礼と心と理が備わっていればきっとわかっていただけるはずである。昔から云うではないか「良薬口に苦し」って。